日本Webリポート&ニュース

2007-11-02 (金)

もうそろそろズバッと本丸に斬り込んだらどうか。 [だから,今日より明日(教育)]  

 最近忙しくて,ブログが更新できません。

 しかし,全国学力テストの結果が公表されたり,中教審が新しい学習指導要領の方針を発表したり,やはり,教育行政の問題がニュースになり,またこれらは教育基本法「改定」や教育再生会議,安倍流「教育再生」と関係してるので,短くても書かねばなるまい,と思って筆をとりました。

 まず,全国学力テスト。

 国語算数とも,基礎的知識を問う設問については大体良くできているが,応用力・問題解決能力等を問う設問については少し正答率が悪い。だそうです。正直言って…まあ誰も予想した通りくらいの話だし,そりゃそうでしょーという感じです。

 神戸新聞で,苅谷剛彦さん(教育社会学,東京大学教授)が「解像度の低い」テストと厳しく指摘されていましたが,苅谷さんの指摘はあたっているんじゃないかな,と思います。

 テストの結果公表は,文科省発表 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/index.htm がなされています。

 もちろん,教育施策を考える上で,現状把握・検証は必要なわけです。だから,学力調査をすることは悪い事じゃないし必要。

 でも,全国一斉テストの場合は数十億円かかるらしいし,また全ての現場に大きな負担になる。おまけに,試験を受ける子どもにとっては「間違い直し」をして勉強する機会もないテスト。

 それで分かるのがこの程度のことなら,やっぱりこの学力調査の方法は効率が悪いんじゃないの?と思います。

 その点,苅谷さんは,「一斉で同じ設問でこれをやるのではなくて,抽出調査(つまり,例えば無作為に抽出した一定数の学校での調査)で,しかも,並行して,色んな種類のテストを実施して,もっと各現場に負担の少ないやり方で,かつ,色んな角度から現在のわが国の生徒の学力を分析できる『解像度』の高い学力調査をするのがいい。」という意味のことを言われていました(神戸新聞)。

 本当にそうだと思います。そうすれば,全国一斉に同じ問題でやるときに懸念される,学校の「序列化」,子どもの「序列化」という弊害もなく,もっともっと「解像度」の高い学力分析が出来る。やっぱ,苅谷さんは頭いいや,と思いました(私は,苅谷さんの書いておられる本を読んだ中では,あんまり好きじゃないものもありますが)。

  神戸:村上英樹  弁護士村上英樹のブログ

 

<関連記事>

この記事に投稿されたコメント

コメントを募集しています

コメントを投稿する

* コメントフィード

△画面トップにもどる

最近のコメント
最近の投稿
Calendar
« 2012 年 5月 »
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
QR Barcode
QR Code for もうそろそろズバッと本丸に斬り込んだらどうか。   [だから,今日より明日(教育)]  
RSS Feed