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トンガの政治体制が変わる?
王様と政治改革
国会へ向かうキングツポウ5 世(トンガ王国トンガタプ島) 
トンガは南太平洋で唯一の立憲君主国として知られ、国民もそれを誇り思っています。今年も今月10日に国会が開幕し、街中を高校や専門学校のブラスバンドや生徒が行進する中(写真下右)、国会の開催を宣言するため王様を乗せた車が王宮に向かいました。
前の国王のツポウ4世は、本当に国民に慕われていました。しかしあらゆる権力が国王に集中していたため、民主的な政治改革を求める声もありました。前国王の死後2ヶ月あまり、2006年11月16日にヌクアロファで起きた暴動も民主化の遅れを批難する一部の議員らの煽動がきっかけだったといわれます。
改革の遅れに不満を持つ人に若者も加わって、中心街の商店や官庁の建物に放火したり、石を投げてガラスを割ったりして暴徒化しました。商店からの商品の強奪が相次ぎ、冷蔵庫などの家電製品を盗むトンガ人もいたそうです。
とくに中国人の経営する商店は郊外でも数多く狙われました。中国人は商売で本来トンガ人が得るべき利益をかすめ取っていくという思い込みが一部に蔓延していました。多くの建物が焼かれて中心街のあちこちが焼け野原になりました。
7人が焼死しましたが、建物に強奪に入った人が閉じ込められて死亡したものと見られました。暴動の様子については当時ヌクアロファにいた今は亡き直子又平アフェアキさんのブログに詳しくのっていますので参考にして下さい。(http://www.gokoro.jp/article.php/2008030622183185)
それまでも政治の民主化は税制改革や公務員法改革などの形で進められてきましたが、暴動の後一般市民から選出される国会議員の数を増やすなどの選挙改革が進められました。
国会議員選挙は今年の11月に実施されます。26人の議員のうち17人を選挙で選ばれた一般市民代表として、残る9人は33人の貴族の中から選ばれます。現在選挙の地域割りなどについて議論が行われていますが、決め方が非民主的だという批難の声も聞かれます。
このほかにも立憲君主制を維持しながらも王様の権限の一部を民主的に政府に移管する改革案が検討されています。新聞によると裁判所長官の指名や法案の承認、国会の解散権などは王様の権限として残るようです。
いずれにしろこの政治改革は外部から見るとどうもわかりにくいというのが実態です。この11月の選挙をきっかけにトンガが大きく変わっていくのか、誰もが注目しています。
トンガ王国:安藤正浩http://www.ando-japan.com
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