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仏様紳士録-古寺巡礼ガイドブック-(9)
第五章 この仏様はどんな方?
仏伝では、お釈迦様が仏陀迦耶で悟りを開かれて仏陀になったとき、三十二相の瑞相(ずいそう)が現れたと言われています。したがって仏像を作る場合には、この三十二相を具備(ぐび)させなければなりません。しかし三十二相の中には、例えば「長舌相(ちょうぜつそう)(精力的な説法に耐えるため、髪の生え際まで伸びるうえに、顔が覆い尽くせるほど長くて広い舌)や、「四十歯相(しじゅうしそう)(歯が人間より12本多い40本)」、あるいは「毛上向相(もうじょうこうそう)(体毛が上向きに生えている)」など、彫像上表現ができないものが二十四相あります。そこで如来や菩薩などの仏像(天部は除く)には、次のように彫像上表現可能な所謂「仏の八相」を必ず表現する決まりになっています。
-仏の八相-
① 金色相(こんじきそう)・・・体が金色に輝いている。
② 耳朶環状相(じだかんじょうそう)・・・衆生の願いを聞き漏らさないように、耳たぶが大きく穴が開いている。
③ 手足指縵網相(しゅそくしまんもうそう)・・・衆生を苦海から掬い漏らさぬように、水掻きがある。
④ 肉髻相(にくけいそう)・・・人間より智慧(脳みそ)がおおいので、頭が盛り上がっている。
⑤ 長指相(ちょうしそう)・・・③に通ずる。手足の指が繊細で長い。
⑥ 正立手摩膝相(しょうりつしゅましつそう)・・・直立すると手が膝に届く。
⑦ 足下安平立相(そっかあんぺいりつそう)・・・偏平足。広く均一に仏法を広めるため行脚する様を象徴する。
⑧ 白毫相(びゃくごうそう)・・・眉間に白い毛が渦を巻いて生えている。天上界を見る眼の役割をする。
松戸:高見航毅
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