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2008-03-24 (月)

北京あんなことやらこんなことやら(28) 画像クリック→拡大

 ~郷に入っては、郷に従いつつ①~

北京の砂嵐(3月18日午前8時45分頃、海淀区)
スモッグタクシー.jpg3月18日、朝起きると外は暗く、雨が降りそうな天気かなと思ったが、外に出て見ると、砂の臭いを感じるほどの黄砂であった。翌日の新聞を見ると、北京はこの春最大の黄砂で、今年に入って最も重度の大気汚染だったことが判明。日本語で「黄砂」というと、風物詩的なニュアンスのある言葉だが、中国語で使われる「沙塵暴」は、日本語に訳すと「砂嵐」の方がピッタリする感じで、この日はまさしく砂嵐であった。黄砂は春だけだと思うが、世界記録保持者のマラソン選手が大気汚染を理由に北京五輪には出場しないと発言したことから、これから北京の天気がますます世界から注目されるようになるだろう。

    北京市海淀区内の交差点
歩道橋下.jpgさて北京での生活も2月で3年目に突入。「郷に入っては郷に従え」の言葉通り、私自身次第に中国の習慣に染まる部分が出てきたかなと感じることがある。そんな中のふたつ、みっつを紹介したい。

ほぼ完璧に身に付けてしまったことには、赤信号でも道路を渡ることがある。詳しくはこのブログの4回目「青信号、それでも道路は渡れない?」を見ていただきたいが、右折車が途切れることがないために青信号でも渡れない可能性のある中国の横断歩道は、渡れる時に渡るのが基本で、赤信号でも臆することなく渡ることが肝要。ただし危険は伴うので、はねられた時は「自己責任」と覚悟する必要はあるのだが。

中国人は日本人と違ってストレートである。年令は勿論、相手の給料の額も聞きたいと思えば遠慮なく聞く。タクシーの運転手も話がどんどん進むと「ところでお客さんは、いくらもらっているの?」と聞いてくる。聞かれるばかりでは損なので、こちらからも聞くようになった。家を買った人には、いくらで買い、親からはどの程度援助を受け、毎月のローンはいくらで、夫婦共稼ぎの場合は、どちらの財布から払うのか、ということまで聞くほど最近は図図しくなった。また日本でならば決して聞くことはしない20歳台後半から30歳台の女性にも年令を聞くことがある。聞いても嫌な顔はされずに、正直に答えてくれる人が多いのだが、ただしこれは私が高齢者だからかも知れない。

2月中旬、北京生活3年目突入を記念して、我が家に職場の人や友人合わせて10人以上(すべて中国の人)を招き、食事会を開いた時にこんな事があった。夕方の5時半と言っても少し遅れてのスタートだったが、話しが盛り上がっている午後8時ごろ、お孫さんを連れてきた人が「先に失礼します」と言ったので、「今日は本当に有難うございました」とお礼を言ったまでは良かったのだが、それをキッカケに女性陣が「私も私も」と帰ってしまい、半分に減ってしまった。主催者としてはショックである。酒飲みにとって8時はまだまだ会を終わらせる時間ではない。事前に予定があるならば、前もって言うのが礼儀ではないかと腹が立ち、後半は落ち込んだまま食事会を終えた。

こうした場合日本でならば、「今度開く時にはこういう人は呼ばないぞ」と心に思うだけで、不満を胸にしまいこんで終わってしまう所だが、何でもストレートに言うのが中国。それにあやかって、文句を直接言おうと思い立ち、何人かの人に「主催者としては非常に落ち込んだ思いをしましたよ」と伝え始めた。

酒が強くこれまでの飲み会ではいつも最後まで付き合うタイプの女性には「愚痴を言わせてもらいますね」というタイトルで不満のメールを送った所、「愚痴を言ってくれてよかったです」という返事が返ってきた。彼女が早く帰った理由は、以前私の家で同様の食事会を開いた時、皆が遅くまでいたら主催者である私が疲れた表情をしていたので、今回は早く帰ることにしたことと、最近は子作りのために体調を整えようと、夜更かしはしないようにしているからだという。

もう一人の女性の答えは、「自分としてはまだ居たかったのだが、多くの人が帰り始めたので、2次会に移ったのかと勘違いしてやむなく帰った」とのこと。聞いて見なければ分からないものである。こうして聞くことによって、私の不満はかなり解消した。ストレートにモノを言って見るのも、気持ちの良いものだ。

そう言えば、こんな話を思い出した。中国人の男性と日本人女性の国際結婚カップルから聞いた時の話だが、中国人の夫にとっては夫婦喧嘩の時に、なんで起こられているのか分からない時があるという。何故そうなるかと言うと、日本人は、腹の立つことがあってもすぐにその場で相手に言わずに、出来るだけ我慢をしようとする。しかしそれが何度も重なると堪忍袋の緒が切れて、初めて怒りを表すことになるから、日本人の奥さんに怒られた時、中国人の旦那さんは、昔の事は忘れていて、何故怒られたのか分からないというのだ。(つづく)

北京:中村 治

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この記事に投稿されたコメント

すごい本格的なんですね!!

4月 15, 2008 10:50 pm : junjun

junjunさんは日中の間を行ったり来たりして生活をしているので、日本と中国の違いについて、色々と感じることがあるんではないですか?聞かせて下さい。

4月 16, 2008 7:18 pm : 中村治

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